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日比谷公園というところの近くに行く機会があったので、日比谷公園というところに行ってみた。神奈川県育ちの私だが、東京の地理はかなりいい加減で、実のところ、日比谷公園というのが、あれほど、皇居に近いとは知らなかった、という、相当な、ボケぶりを発揮してしまい、我ながら、驚いた。

しかし、されど、さすがは、日本一の一等地だ。あんなにきれいな夕焼けの景色は初めて見た。あれほど美しい皇居は、ありえないほど、美しく思えた。小さいころ親に連れられてとか、アメリカから帰国したころに、ルーチン的に、回ったとか、そういうことはあったが、いわば、フィクションとして、ではなく、ノンフィクション(実話)として、いわば、生の旧長銀ビルを、目の前で見るのは、圧巻だった。やはり、何事も、百聞は一見にしかずとはいうものの、やはり、単に見ただけではダメだ。背景を知り、ある種、知識オタクのレベルまで達して、それから、実物を見る、すると、実に、それは、感動的ですらあるということがわかった。

日比谷公園と、皇居は隣り合わせであるという、おそらく、誰でも知っていることを、初めて知った。こういう意味では、私は、アメリカにいたときもそうだったが、相当な、土地音痴だ。

先日も、アメリカのカリフォルニア州の地理を聞かれて、答えられなかったので、偽者(私がアメリカに住んでいたというのは、ウソに違いないと断定されたw)といわれた。

まあ、私ならばありえる話だ。しかし、今回の発見は、日比谷公園から見える、東京らしい高層ビルの絶景(あの光景、夕焼けに照らされた、あの光景は、世界のどの高層ビルよりも美しいと思えた。それは、何か、現実的に見えた。ニューヨークとかサンフランシスコの高層ビルというのは、なんと言うか、あまりにも、生々しいので、というか、なんとなく生活感が出ているような雰囲気があるので、あの、東京的な、恐ろしいほどに人工的にも見える、と同時に、皇居と、日比谷公園の織り成す、不思議なコントラストが、高層ビルを、高層ビル以外の何かに見せているというような、不思議さを、初めて、本当に芸術的だと、私は感じた。

今までは、京都や、鎌倉が好きだったが、ああいうのも、いいなあ、と、強く思うようになった。

特に、驚いたのは、これまた、知らないほうが、おかしいのかもしれないが、有名な、桜田門の変の、桜田門から、皇居の一部内側に入れるということだった。そこを歩いていると、やけにジョギングする人が多かったが、皇居の持つ、かなり独特な、あの威圧感というか、歴史というか、普遍性というか、何かが、あそこにはある、というか、振り向くと、夕焼けもしくは、ネオンに輝く高層ビル群があって、おそらく、東京の中で、あの部分だけが、なにか、ぽっかりと、空間とか、時空がねじれているかのごとき、錯覚を起こす、という、実に、独特な世界を見て、それを、私は、芸術的だと思うようになった。

しかし、あの、有名な桜田門の変が、あそこで起こったというのは、本当に信じがたいことに思えた。

あの辺の周辺の、長銀ビルは、既に外資へ。昔は、あの辺は、GHQ本部があったのか。。などと思うと、普通だったら、悲しくなると思うのだが、どういうわけか、そういう、いわば、人災を、くぐりぬけて、未だに、美しさを、保っている、あの、皇居という存在に、実に純粋な驚きを感じざるにはいられなかった。

なんで、こんなに感動したのかは、まったくもってなぞだが、皇居の周りを半周くらいすると、国会議事堂が向こうのほうに見えた。実際に見てみると、小学生のころに、社会見学で見に行ったときとは違って見えた。その、夕焼けに照らされた国会議事堂は、その存在感を、まだ、耐えうる芸術として、皇居とのコントラストによって、いまだに、存在感が大きく思えた。

私を含む、典型的な、ネット言論的な、政治評論などを読んでいると、ああいった、実際に見て感じる、雰囲気というのが、どうも、抜けてしまうように思える。

ただ、何の知識もないで、ああいった、たとえば、これまた、日比谷公園沿いにある、霞ヶ関ビルとかを見ても、もしくは、皇居沿いにある気象庁のビルなどを見ても、実感が沸かないというか、ただの建物にしかみえないだろう。

しかし、その歴史を、いわば、腹で知るというか、自分に直結する出来事として、認識する場合、それは、まったく異なって見えるに違いなく、今回、あれほど、美しく見えたのは、私の、それらの建物や、その位置などに関する理解が、深まってきたからかもしれない。

私の頭の中には、同じ道を、桜田門の変の西郷隆盛や、GHQのマッカーサーが歩いていたのか?という奇妙な疑問が沸いた。東京で学生生活とか、若者として育った人は、あの、網の目のような、地下鉄(東京メトロ)を知り尽くしているんだろう。私には、山手線と、中央線くらいしか、頭に思い浮かばない。竹橋というところで、メトロに乗ったが、知っている駅の名前が、秋葉原の岩本町(かつて、その辺の特許事務所に勤務していたことがある)ならば、わかったので、260円も払って、やっと、あの、皇居の周りの、何か時空がおかしくなっていそうな空間から、岩本町の地下鉄駅から、秋葉原の端っこに出てくると、ようやく、生の世界に戻ったような気がした。

やはり、東京、されど、東京、大阪もそうなんだろうけども、深く知ると、面白いらしいが、どうも、少しだけ、そういう面白さがわかった気がした。



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