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最近、岡潔、という日本の数学者のことが気になって、調べていると、なんとなく、数学というのが、どういうものか、わかるような気がしてきた。

最初は、なんで、こんなことを、こんな風に定義するのか?と、わからないのだが、後になって、それが、ああ、そういうことか、ってことは、こういうことか、みたいに、意味を持ってくることがあって、それが、数学的発見とか、物理学に応用できるとか、そういうことにつながるのかもしれない。

そういえば、大抵の発明は、偶然に起こったことが多い。

最近の日本人ノーベル賞二人の特徴的な例でいえば、

導電性プラスチック(電気を通すプラスチック、普通はプラスチックは電気を通さない)を世界で始めて創った、白井教授は、実験のとき、間違えて、溶液を、一桁だか、二桁だか、多く入れてしまった。その結果、出来上がった物体が、なんと、世界初の、導電性プラスチックだった。

島津製作所のサラリーマンでノーベル賞をとった人は、分析装置で、普通だったら、絶対にあってはいけない、水滴のようなものを試料台につけたまま、分析をしたら、なんと、普通であれば、なんというか、イオン化して、それを、磁場の中に入れて、加速させると、重いものは、左へ、軽いものは右へ、というような感じで、質量分離されるのだが、その際、普通は、もともと、くっついていたものは、ばらばらになって、ばらばらになったものを分析する。ところが、たまたま、そこに、つけちゃった液体が、そういう結びつきを強固にするような作用がある液体だったので、バラバラにならないまま、分析ができるという脅威の結果が得られた。

たんぱく質とか、複雑なものは、できれば、そのままの状態で分析したいが、バラバラになってしまう。しかし、その、たまたまあった溶液につけて分析すると、バラバラにならないということがわかって、それで、たんぱく質の分析が、そのままできるようになったので、その功績を評価されて、サラリーマン初のノーベル賞になった。

ついでに、青色ダイオードは、それを創ってる人が、その溶剤を、上から吹き付けるような感じなのだが、何を理由にそうしたのか、恐らく本人もわからなそうなのだが、吹き付けるのを、一つのノズルからではなく、2つのノズルから、2方向から、吹き付けた。そうしたら、今まで過去20年以上一回も出来たことがなかった、青色ダイオードが出来た。

こういうのは、ほとんどの場合において、恐らく、意味のなさそうなことをやって、それが、結果として、大発見につながっている。

私の人生で、何かうまくいったことがあるとすれば、2回くらいしか思いつかないが、そういえば、意味のなさそうなことだと思いながらやっていたら、なんかうまくいってしまった、というようなことが、意外と多いような気がしてきた。

ここら辺は、神秘的だが、普通は、意味のなさそうなことをやっていると、怒られたり、意味がないといわれたり、というようなことが多いと思う。

そういうことを、やってる人を、そのままにしておいてあげる、おおらかさが、大事なんじゃないか、と思うようになってきた。
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