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私は自分の、精神状態とか健康状態が、常に危険であるように感じるようになってきたので、もしくは、あまりにも、不健康な外食(マクドナルド)に飽きてしまったせいか、自分で料理するようになった。

特に、今まで薬に頼ってきたような脳内物質成分が、どの食品から取れるかなどがわかるようになってからは、ヘトヘトになっても、料理修行を、正しく、独学で学んだ。

最初は、レトルトだったものが、段々と、全ての材料を自分で買うようになった。

すると、段々と、今までよりも、食費が格段と安くなっていった。

そこで、最近、副島隆彦訳の「リバータリアニズム入門」という本を読んでいると、どうも、リバータリアンの本質は、

小さな政府

民営化

ということなのかもしれないと思えてきた。どうも、上記の本には、国営企業の悪口ばっかり書いてある。

しかし、民営化したほうが安くなるというような繰り返される主張には、説得力がある。

私も、外食でなくて、自分で料理をするようになったら、格段に食費が安くなった。

なぜ安くなるかというと、自然と、どれが安いか、どの食材が安いわりにはおいしいか、とか、どれが、値段のわりには、栄養あるか、とか、そういうことがわかってきて、段々と、消費の最適化が行われるからだ。

しかも、それは、いわば、オーダーメイドであり、私にだけピッタリな、食事のための、食材しか買わない。

これが、いわゆる、リバータリアニズムが言うところの、民営化したほうが安く上がる論、なんだ、と私は理解するにいたった。

最近は、ベランダで、野菜まで育てているが、先日、トマトが成って、それを、食べて、それが、無料であり、頑張れば来年も無料であるということに驚いた。

ピーマンも、あと少しだ。

こうやって、外食のような、決められた、画一的な食事でなく、オーダーメイド的な、個人向けに最適化されるように、消費を行うと、自然と、安く上がる。

どちらかというと、こういう経済的理論は、ハイエクという人が唱えて、サッチャー首相とレーガンが取り入れたとされているようだ。

確かに、民営化というのは、効率が上がるかもしれない。

ただ、唯一の問題は株式による民営化をすると、他の人にコントロールされるということだ。現場などは、全く知りもしない人たちに指導されることになる。

それでは、まるで、国営企業の社長が、大株主に代わっただけで、国営企業の社長のほうが、現場をわかってるかもしれない。なので、そっちのほうが、効率が上がるかもしれない。

しかし、この問題のトリックは利益率にある。株主が支配するようになると、国営のときは要求されなかった利益を要求される。

最近では、ホリエモンなどは、利益を追求するあまり、色々やりすぎて、自滅した。

この利益を上げなければいけないという点では、料理ではわからないし、恐らく、リバータリアニズム思想には、必要以上の利益を上げることはない、というような思想があるように思えるのだが、どうだろうか。

しかし、現実世界の株主主義では、必要以上の利益を上げるように要求されることもあるし、実際にはそういわれていなくても、そうしなければいけないように感じることがあって、やらなくていいことをやって儲けようとしたりする会社が出てくる。

この点に関しては、最近の日本の会社は、株主に対して、頑張りすぎているのではないかとも思える。

それに、本業以外のはやりモノに、やたらと手を出す。日本株を調べていると、実に困惑するのは、一つの会社が、いろんなことをやってる場合や、メインの仕事の他に副業などを持ってる会社がやたらと多いので、分類がしにくく、

いわゆる、リスク分散型ポートフォリオを作ろうとすると、どれを組み合わせるのかわからないというような問題に直面する。

アメリカ株とか、中国株などは、意外と、本業だけやってる会社が多くて、そういう意味では、実にわかりやすいので、世界情勢を見て、こういう系統が上がるとわかると、そういう系統の会社のリストがすぐ手に入る。

こういう風に見ると、アメリカとか中国の会社は、本業だけの場合が多いので、時期によって調子が上がったり下がったりして、うまくローテーションしてるので、そういう会社をリスク分散ポートフォリオにすると、わかりやすくなる。

しかし、日本の場合は、総合商社のように、色々やってる会社とか、鉄鋼だけども、環境もやってます、というような会社がやけに多い。

マイクロソフトとか、インテルとかがそうだが、彼らは一つのことしかやってない。コカコーラもそうだ。エクソンモービルもそうだ。

もちろん、世界覇権国であるアメリカのようになるのは、無理なのはわかるが、ドイツとかフランスなんかでも、どうも、そういう、本業だけという会社が多いように思える。

日本で、そういう意味で、本業に徹しているのが、自動車業界で、これは逆に、わかりやすすぎるほど、明確に、本業だけやってるような会社が多い。

トヨタの椅子の部分だけをずっと作ってるとか、エンジンの部分だけをずっと作ってるとか、かなり本業がはっきりしている。

この辺の、民営化とか、国営とか、政府主導とかいう議論とは関係ないところにおける、効率化というのは、何か、別のところにヒントがありそうで、そういう分野では、何かリバータリアンが唱えるような、思想体系が役に立つような気がしてきた。

90年代、最も上がった日本株は、日本電産だ。この会社は、スピンドルモータ、という、ハードディスクなどを回転させる、小さな超精密モータだけを作っている。競合他社をどんどん買収する姿は、まるで、同時期のマイクロソフトのようだった。(今のマイクロソフトは当時の色々なベンチャーの複合体だが、基本と本業は、しっかりと守っている)

こういうところが、実際のところ、どっちがいいのか?よくわからない。

昔、アメリカで、日本の商社のような会社を作るべきだ、などといわれたこともあったようだが、結局、ウォール街が、商社みたいなことをやってるので、必要ないのかもしれない。

この辺を、何とかして、体系づけて、効率が上がるように、できるような気がするが、恐らく、それをやってしまうと、雇用が減るとか、何かまた、そういう問題が出るんじゃないかとも思える。

ただ、男も料理はしたほうがいいと思う。料理ほど、物事の効率について、考えさせられるものは他にないと思う。





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