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高校生の時、アメリカのフロリダ州に移り住んだ。数学などは、得意だったので、上級クラスに入った。

すると、そこには、ユダヤ人が多いということがわかった。その中でも、そのあらゆる発言が、異様なほど、優れているというか、驚くほど、詩的で、優雅で、的確で、やさしい、というか、何か、人間ではないのではないか?とも思えるほど、すごい人がいた。

彼は、ジェイ・マイケルソン君という人だった。おそらく、私の人生は、あの人を発見?する前と、あとでは、かなり、変わったように思える。

おそらく、彼はユダヤ人の中でも、天才の家系に生まれたんだと思える。有名な、マイケルソンモーリーの実験で、宇宙には、当時考えられていた、エーテルのようなものがないと判断し、結局、その実験結果を、論理的に解明するために、かの、アインシュタインの相対性理論が生まれることになるのだが、

この、マイケルソン・モーリーの実験は、プランクの量子仮説とともに、近代物理学の2大発見といえる。

マイケルソン氏は、アメリカ人初のノーベル賞受賞者となり、その孫である、ジェイ・マイケルソン君が、どういうわけか、私の高校にいた。

私は、あくまでも、部外者だから、そういう風にふるまっていたし、彼と言葉を交わすことも、ほとんど、なかった、しかし、私は、彼が授業中に発言する言葉を、端から端まで、聴き逃さないように努力していた。

なぜかというと、彼の表現方法というのは、時に驚くような、詩的表現が多く。そういう言語芸術ともいえる世界が存在するということを、生まれて初めて、私に教えてくれたような気がする。

大学生くらいになって、三島由紀生の世界に出会うと、そういう、言語芸術の世界は、日本にもちゃんとある、というか、枕草子の時代もしくは、平家物語の時代から、存在したのだけども、三島由紀生氏の場合は、それまでとは、全然違う方法で、それを表現しているのが、わかるようになった。

そのあと、マイケルソン君は、どうしているのだろうと気になってはいたが、つい2,3年前に、日本のIT関係の記事にその名前が出てきたときには、大変驚いた。

マイケルソン君は、いまや、ユダヤ教の、師であり、哲学者であり、教授であり、博士であるようだ。

はるか、かなたの存在になってしまったようだ。彼が、唯一、一回だけ、私に語りかけたことがあったとすると、それは、卒業写真集に、コメントとして、以下のように書いてくれたときだけだった。

ヒロ、君のような、鋭い人間をクラスに持てて、もしくは、学校の色々なところで見かけたり、いろんなところで、発見?できたのは、とてもよいことだった。ブッシュガーデン(に遠足したときには)では、君にずいぶんと、待たされたが(よく覚えていないのだが、どうやら、やってしまったらしい)、君は、かなり優れた物理学の生徒であり、きっと、大統一理論でも、何でも、できるんじゃないか?では、良い人生を。。。ジェイ・マイケルソン

と、書いてあった。そんなに、待たせた覚えはないのだが、そういう意味では、私は今でも、相当だらしない人間なので、十分ありえる話だ。

このような、かなり、普通の高校生が書きそうなことを書いている彼が、なにゆえ、大学に入り、まずは、弁護士になって、ITコンサルタントをやるところまでは良かったが、そのあと、急に、イスラエルの大学で、仏教や、ヒンズー教と、ユダヤ教について、哲学するようになり、その分野の一人者(教授、博士)になり、そのあと、どういうわけか、神秘主義や、ホモセクシャルの世界に、立てこもるようになってしまったらしく、彼の専門のホームページでは、そういう経歴が、恥ずかしげもなく、書いてあった。

彼は、もしかすると、かつての、多くのユダヤ人思想家がそうであったように、その時代における、偉大な思想家としての、第一歩を歩み始めた可能性があると、私には思えてきた。

目下、彼のベストセラーの本は、「(あなたの)体の中の神」 という本だ。

これは、タイトルからすぐわかるように、明らかにヒンズー教的な発想の影響を受けている。しかし、彼がウェブサイトで言っていることからすると、彼は、おそらく、ユダヤ教徒として、ユダヤの神が、あらゆる場所に、内在しうる、というような発想を、恐らく、ユダヤ教の奥義まで極めた人間として、初めて、公的に宣言したことになるのかもしれない。

なので、彼らの本への、公式コメントとして、高名なラビ(ユダヤ人の宗教指導者レベルの人)が、真面目なコメントを、数多く述べており、多くは絶賛している。

しかし、彼はホモセクシャルになったらしいので、どういうものか、読んだらおかしくなりそうで、こわいというのがある。

しかし、やはり、あの、ユダヤ教の総本山にまで上り詰めた彼が、あの天才が、そういうことを言っているんだから、、恐らく、「あなたの中の神」というんだから、きっと、すごい内容に違いないと、思えてきた。

そこで、彼のウェブサイトを調べていると、彼の書いた詩があったので、それを、真面目になって、翻訳してみた。

さすがは、教養あるアメリカ人だ。ところどころで、かなり難しい英語が出てくるので、いちいち、辞書を使わないとわからなかった。ちなみに、普段の彼は、非常にわかりやすい場合が多いはずなんだが、どうなんだろうか。

the knowing (知ることbyジェイマイケルソン)


let me commence(始めよう)
the knowing (知るということを知るということを)
of knowing
the peeling back(その、覆っているものを、やさしく脱がしていくことによって)
of the garments
the gentlest undressing
of this

let me arouse (目覚めさせよう)
the quality  (その、価値、その、包容され、浸されている、知るという行為を、知ること自体から)
of being
and fall into
the embrace
the immersion
into the knowing
of knowing itself

like swimming (温かさの中で、泳ぐかのように、それは、あらゆる言葉に例えられるようでありながら、あらゆる言葉で表すことができない)
in a warmth
that has every synonym
and none

or discovering (もしくは、それが、池に混じり込んでいく水であるという発見のように)
one is water
melting
into a pond

like disappearing (または、その完成された世界に甘く溶けていき、消滅するように、それは今)
in the sweetest dissolution
in the consummation
that is
now

like a delightful surrender(まるで、喜ぶべき、自分自身への、降服宣言のように、そして、あなたは気づく。それは、あなたではなかったことに)
to yourself
only to discover
it isn't yours

it is only knowing (それは、ただ、知ること。ただ、それだけ)
it is only is

the thinnest meridian of an instant (その、一瞬の頂点は、いとも細い線のように)
this most transparent love (この、透明すぎる愛のように)

an arena (空(そら)の闘技場。すべてが、その中にある)
of sky
with everything within it

we have so few words (キスには、言葉がいらない。そして、概念も、ほとんどいらない)
for kisses
so few concepts
for embrace      (包容するにも、覆うにも、そこの中に溶け込んでいくにも)  
for surrounding
for dissolving into

for the     (その同時に起こる、合流そして、新しい隆盛)
simultaneous
merging
and emerging

or for the yearning, the coming to know (その、憧れのために、その歌を知り、その首のうなじの意味を知る)
the song
the nape of the neck

the holy playfulness (神聖な遊び心のように、そのままでいることが、秘密の誘惑)
of being itself
the secret seduction
of seducing itself

we have so few words (僕たちは、ほとんど言葉がないようで、言葉の一つ一つを必要とする。そして、それは間違った方向へ向かう)
and every one of them
points in the wrong direction

so, beloved, (だから、愛されていたほうがいい、僕に、言葉を、終わらせて欲しい。)
let me put an end to language
let me commence
this undressing (この、現実というものを、少しづつ、脱がせていく作業を、はじめさせてほしい。シンプルという概念でさえを、非言語化する作業を)
of reality
this unwording
of simplicity

let me know (教えてくれ、経験という言葉の裸の意味を)
the nakedness
of experience

coming (どんどん近くに)
near

nearer(もっと近くに)

that is none other (それは、それ以外ではない)
than         (では(ない))
----------------------------------------------------------------------

まあ、はっきりいいまして、私の翻訳では、到底、内容は伝わりそうにないけれども、はっきりいいまして、

わけわかんねえよ!というのが、正直なところでありますが、やはり、天才というのは、何かこう、一味違うというか、なんだか、こわいなあ、というのが、正直なところではあります。

と同時に、翻訳しながら、彼の変なホモセクシャル的な?世界?なのかよくわからないけども、その、奇妙なほどに、やさしい世界に、何となく、私の心は、癒されてしまったことを、否定できない。

こういう意味不明でありながら、意味がありそうな文章、このレベルにまで達するのに、彼は、相当、修行したんだろうと思える。

何でも、こういう、詩というのは、6週間くらいの、瞑想、などを行ってから、書いたりするそうだ。

まったくもって、不思議な世界に入り込んでしまったようだ。彼のような、天才の家系というのは、そういうことなのかもしれない。

日本でも、本当の天才の家系というのは、何かそういう、似たような、常人ではわからない独自の世界に自然と、呼ばれるかのように、入っていくのかもしれない。

しかし、不思議な詩だ。きっと、彼の代表作の本も、不思議な本に違いないだろう。なにしろ、タイトルが

「あなたの中の神」
なんだから。

それを、彼が書くとしたら、これは、世紀の傑作、のようなものである可能性が高い。と同時に、彼の誘導に変に導かれそう?で、こわいというのもある。

彼の独特の皮肉っぽい笑顔が、今でも思い出される。

ジェイ・マイケルソン氏のウェブサイト
http://www.metatronics.net/apple.php

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